江戸友禅師（東京手描友禅）である大槻明彦の手による一点ものの描絵の扇子です。通常の男持ちの扇子より少し長めの８寸の扇面に、清流を泳ぐヤマメと儚（はかな）げな蜉蝣（かげろう）が描かれています。フライフィッシングの疑似餌のモデルにもなる蜉蝣。日本の美しい小川の風景を彷彿とさせる描絵です。表だけでなく、裏面にも描絵が施され、使っていて楽しい１本。唐木の骨で、すっきりとした風合いに仕上げました。
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